さかいであったかブログ
終活講演会 開催
2024-10-31
今回の講演会は2部構成で、医療と法律分野の方から終活についてご講演いただきました。
まず、最近、注目されている「アドバンスケアプランニング」について、みのりクリニック 院長 蔵谷 弘子 氏よりご講演いただきました。アドバンスケアプランニングとは、ご本人が大切にしていること、どのような医療やケアを望んでいるかについて自ら考え、また、ご本人が信頼する人たちと話し合うプロセスのことです。誰でも、いつでも、命に関わる大きな病気やケガをする可能性があります。命の危険が迫った状態になると、多くの方がこれからの医療やケアなどについて自分で決めたり、人に伝えたりすることができなくなるといわれています。参加者からは「常日頃から人生の最期にどのように過ごしたいか、医療を受けたいかを家族に話しておきたい」といった感想がありました。
次に、「終活(人生の最終章を豊かなものにするための備え)」と題し、坂入法律事務所 弁護士 坂入 誠 氏よりご講義いただきました。相続・遺言の基礎知識や、令和6年4月から相続登記が義務化されたこと、年々増えているデジタル遺品の整理について教えていただきました。自分の希望する相続や、死後のトラブルを防ぐためにも、遺言書を書いておくことが望まれ、今回の講義では、その方法についても学ぶことができました。また、認知症や障がい等により判断能力が不安になったときに利用できる「日常生活自立支援事業」や「成年後見制度」 について説明がありました。参加者からは「もしものときのために、遺言やその方法について知れて良かった」、「まずはどのような財産があるのか整理しておきたいと思った」といった感想がありました。
今回の講演会で将来の不安が軽減され、これからの人生を自分らしく楽しく、住みたい地域で安心して暮らしていけるきっかけとなったら幸いです。なお、社会福祉協議会は、「日常生活自立支援事業」や「成年後見制度」の相談窓口となっています。お気軽にご相談ください。